カテゴリー「Food & Drink」の記事

2013年4月30日 (火)

飯田橋のきしめん専門店『尾張屋』は、恥を知るべし!

 私は、現役の編集者として雑誌作りに携わっていた頃から、人や事を貶すためにページを割くことはしたくないという主義でした。特に、紙の雑誌の場合、限られたスペースを「良くない」モノや「オススメできない」コトのために使うのは資源の無駄と思ってきました。
 もちろん、批評(批判も含めて)メディアの必要性は充分に理解しているつもりですし、読者の方がそれを期待して読む雑誌も当然あってしかるべきだと思います。単行本の場合は特に、テーマとして「貶す」こともあり得るでしょう。読む人に「同じ過ち、同じ間違い」をしていただきたくないという思いもわかります。
 それでも、私が作ってきた雑誌、書籍は原則として「貶す」ことはしないできました。そういう雑誌、書籍だけを作ってきたことを自分では幸せだと思っています。ですから、私の関わった出版物はジャーナリズムというジャンルには、間違っても属さない、ある意味ノー天気なライフスタイル情報誌が中心でした。

 が、しかし、今回はどうしても見過ごせないので、書き残しておかなくてはなりません。

 東京でおいしいきしめんに出会うのはかなり難しいと思っていました。上京して社会人になってしばらくは、学生時代を過ごした名古屋の、あのきしめんや味噌煮込みうどんの味が忘れられなくて、しばしば新幹線に飛び乗って名古屋日帰りの旅をしたものです。
 ある日、勤務先からほど近い神田小川町の平和堂靴店の裏手に、『尾張屋』という、カウンターだけのきしめん専門店を見つけ、その味に惚れてしばし日参しておりましたが、いつの間にか店がなくなり、行き帰りに必ず寄っていた平和堂靴店も今はもうありません。やはり、おいしいきしめんは名古屋へ行かなくては食べられないと、長い間、名古屋駅新幹線下りホームの立ち食いか、地下街の『よしだ」で食べるきしめんを楽しみに生きてきました。
 そんな折り、十年ほど前に、日暮里駅近くの蕎麦屋『川むら』で、名古屋で食べるきしめんに匹敵、もしくはそれを上回る満足度のきしめんに出会ったのです。品書きに、わざわざ「名古屋きしめん」と書かれているのは、東京の他店のきしめんがあまりにも情けない状況だということを表しているようでした。
『川むら』を知ってからは、おいしいきしめんが食べたくなった時に新幹線に乗らなくても、山手線か京浜東北線に乗ればよくなったことは嬉しいことです。数日前、その『川むら』を訪ねた時、いつものきしめんではなく、魔が差して、つい他店であまり見かけないという理由から、「あさりせいろ」など食べて、あまり感動を覚えず、「きしめんにしておけば良かった」と、つい愚痴めいた反省をFacebookに投稿してしまいました。
 食への拘りを持つ目ざとい方が、「『川むら』は遠い、都心においしいきしめんはないのか」とコメントを下さいました。昔通った、小川町の『尾張屋』を思い出し、ネットで検索してみました。そうすると、飯田橋駅すぐのところに、きしめんの専門店『尾張屋』というのが存在することがわかりました。ネット上での評判も悪くないようです。私は、かつて自分が通ったあの『尾張屋』を思い出し、ひょっとすると、飯田橋に引っ越していたのかも知れないという思いに囚われました。
 で、今日の午後、神楽坂に行く用事ができたので、神保町から歩いて飯田橋経由で神楽坂に向かう途中、お昼の1時過ぎに、そのきしめん専門店、飯田橋『尾張屋』に立ち寄ってみたのです。
 連休の谷間のお昼時を少し過ぎた時刻だったので、駅から近い割にはお客の数が少ないように思いましたが、テーブルに着いて品書きを見た途端、「あ、ちょっと違うかな」と思ったのは、品書きの数が尋常ではない多さで、的を絞りきれない場合、たいていは「ハズレ」なのです。専門店のプライドと自信があれば、メニューの数をそれほど増やさなくても客はつきます。
 目もくらむ多さの品書きの中から、私が選んだのは、東京ではめったに出会えない、「木の葉丼」ときしめんのセットメニュー(880円也)。

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 かつお出汁の香りはなかなかです。が、熱めのつゆをひとくち飲んで、「あれ、しょっぱい!」と思いました。薄口しょうゆをつかったつゆの場合、見た目以上に塩分が多いので、その錯覚かなと思い直しました。
 次に、木の葉丼ですが、卵でとじられた具を口にして、お決まりの蒲鉾と椎茸の他に、思いがけず歯応えも香りも好ましい筍がたっぷり入っているのがいいぞ、と…… でも、ここまででした期待が持続したのは。
 下のご飯をひとくち食べて、淡い期待は見事に打ち砕かれ、奈落の底です。どうやれば、こんなにまずい飯が炊けるのか、と思うくらい、芯の残ったボソボソの飯は、ふた口めに箸が伸ばせません。それでも、「残すのはもったいない」世代としては、我慢して食べました。食べているうちに悲しくなりました。あまりに酷いではありませんか、こんな飯を平気で客に出す店、信じられません。
 そう思うと、申し訳のように付いているサラダにも腹が立ちます。せめて、ほうれん草か小松菜の茹でたものにしてくれ!
 で、肝心のきしめんですが、熱いつゆの中で伸びきったのか、元々こうなのか判断がつかないくらい、ボソボソ飯とバランスをとったのかと思うくらい、コシも歯触りもないふにゃふにゃ麺にカツオの香りだけはする塩湯のようなつゆ……思わず涙ぐみましたよ、この私が。
 昼時の混雑の後だったのでしょうが、明らかに茹で置きの麺としか思えません。これなら、スーパーの茹で麺に、市販のつゆの素で、青ネギと揚げの刻みを入れたほうが遙かにうまいきしめんが食べられます。

 がっかりです。もしかすると、「たまたま」そういう時間帯に当たったのかも知れません。しかし、こんな酷い飯を平気で使う神経、専門店なのにスーパーのきしめんに劣るものを平気で出す感性が許せません。少なくとも私は「たまたま」入った店ではないのです。期待して、わざわざ訪ねた店なのです。専門店なら、その期待に少しは応えて欲しいと思うじゃないですか。
 きしめんが好きなら、月に最低一度は食べるでしょう。年に12回ですよ。私が仮に、うんと長生きして百歳まで生きるとしても、そして今のペースで食べ続けられるにしても、あと400回までは食べられないきしめんですよ、その貴重な1回にこんな酷い仕打ちを受けるとは!
 あまりにも悲しいので、ついに書いてしまいました。麺好きの、こよなくきしめんを愛するご同輩に、私と同じ悲しい思いをして欲しくなくて書きました。こういう客の思いを粉々に打ち砕くような店に、私は二度と出会いたくないと……

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2013年3月28日 (木)

理想の「イタリアン」に出会えた、桜の季節の途中下車

 私のFacebookのタイムラインやブログで、既に何度も言及してきた名古屋のスパゲティ「イタリアン」……要するに、「ケチャップ味のナポリタンを、溶き卵を敷いた熱い鉄皿に盛って供されるスパゲティ」のことです。「鉄板ナポリタン」と呼ばれることもありますが、名古屋流に言えば、あくまでも「イタリアン」と呼ぶのが正しい。
 その「イタリアン」スパゲティですが、私は1960年代後半に大学時代を過ごした名古屋で初めて出会って以来、「イタリアン」フェチ、「イタリアン」おたく、「イタリアン」フリーク……と蔑まれながら(笑)、こよなく愛し続けて50年近くになります。
 名古屋に行くたびに、元祖「イタリアン」を名乗る車道の『喫茶ユキ』、覚王山『ひらき』、名駅地下街『喫茶リッチ』、そして最近お気に入りの則武『CHEF』などで、数え切れないほど「イタリアン」を食して参りました。
 先日も、伊勢亀山から江戸に戻る途中、お昼に『CHEF』で「イタリアン」をと、尾張名古屋で途中下車したのですが、少し時間があったので、以前から訪ねてみたいと思っていた高岳(たかおか、市営地下鉄名城線・桜通線の久屋大通駅から徒歩3分)の『はせ家』を訪ねてみました。

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↑名古屋桜通と大津通の交差点に咲く枝垂れ桜。めざす『はせ家』はここから3分


  桜通から一本北側の通りの角にある『はせ家』は、地元民に愛される洋食屋というイメージから想像していたよりずっと小綺麗でモダンな店構え。何よりも驚いたのは、こちらもいつかは訪ねたいと長年思い続けている、味噌煮込みうどんの老舗『角丸』が、通りをはさんで向い側にあったことです。この小さな交差点、まさに私の憧れが交差している場所ということになります。

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↑↓はせ家の外観と、通りをはさんで向かい側にある、味噌煮込みうどんの老舗『角丸』

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 さて、「イタリアン」好きが必ず訪れるというこの『はせ家』ですが、入店したのが、午後1時半ごろと、昼時の混雑が一段落した時刻。「どこでもお好きな席にどうぞ」と言われ、窓際の大テーブルの端に座りました。この、「お好きな席にどうぞ」というのは、実に大切なポイントです。空いているにもかかわらず、強制的に「こちらにどうぞ」と案内されるのが嫌いな私は、この言葉だけですっかりこの店が気に入りました。(混雑時にまで同じことを求めようとは思いません、念のため)落ち着いた雰囲気の店内中央にも大きな楕円のテーブルがあり、その向こうの壁際にもテーブル席が並んでいます。思っていた以上に余裕の感じられる店内、せまっ苦しい感じはしないし、洋食屋にありがちな、酸化した油の匂いもほとんど感じません。環境指数、満点、合格です。

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↑はせ家店内の雰囲気

 この『はせ家』は、実はハンバーグにこだわりと自信があることをネット情報で確認していた私は、「イタリアン」のトッピングに、ミニ・ハンバーグを頼みました。それと、ここの赤だしが極めて美味との情報も得ていたので、ランチタイムには+200円でつけられるご飯と赤だしも注文。ご飯は同料金で大・中・小が選べます。元々ご飯が目的ではなかったので、当然「小」をお願いしましたが、これが丼に軽く1杯程度はある量。近隣の若いサラリーマンには喜ばれることでしょう。ご飯も赤だしもちゃんと蓋付きの食器で供されるところが素晴らしい。しかも、二切れながらたくあんもついてます。

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 さて、ハンバーグをトッピングした「イタリアン」! 写真でお解りいただけるように、丸い鉄皿です。見た目がまず素晴らしい。タマネギ、ピーマンは当然として、グリーンピースが散らされていることに感激。そして、「イタリアン」の正統、ハムではなくウインナソーセージが必要にして充分な量入っています。完璧な姿です!
 ご飯セットがあるので、今回はお箸でいただきました。(これも割り箸という安直な箸ではありません)結論から申し上げます。姿から想像した通りというか、それ以上の完璧な「イタリアン」でございました。グリーンピースは(今の時季だからか)生のものでしたし、ソーセージも粗挽きの、上品質。流し入れられている溶き卵のなめらかな半熟具合を保った火の通し方加減に「技」を感じました。
 自分自身の反省点、それは、ハンバーグのトッピングです。せっかく正統の「イタリアン」にもかかわらず、また、「別皿でのご用意もできますが……」と言われたにもかかわらず、上に載せてもらったのは失敗でした。ハンバーグが食べたければ別皿でいただくべきでした。次回はぜひそういたします。それと、言い訳めきますが、ご飯セットを頼んだのは、あくまでも赤だしが一部で評判通りなのかどうかを確かめたかったためです。それが、ご飯もあまりにも美味しくてついつい8割方食べてしまったこと、これも反省点です。何事も試してみたい欲求を抑えきれないのは、根っからの食いしん坊だからでしょうか。

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 その上、食べ終わって、もう一つ驚いたのが、この鉄皿に一点の焦げ付きもないことでした。半熟溶き卵がペロンと気持ちよく皿から離れ、見事にきれいな黒光りする鉄皿には盛りつけ前の姿が蘇っています。これは、鉄皿の保守が完璧だということの表れですね。
 参りました! 私が理想として長年夢見ていた「イタリアン」の姿と味に出会えました。間違っても高級を求めない抑制がありながら、B級グルメなどという流行に左右されない確たるスタイル、食材の使い方のバランス、味、姿、全て、間然とするところがありません。こういう店ですから、当然、お店で働く人たちも素晴らしいのは言うまでもなく、実に気持ちのいいランチを楽しませていただきました。心から、「ごちそうさま」。

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2013年3月10日 (日)

今年も、こだわりの「わさびの花漬け」「わさび粕漬け」を作りました

 待望のわさびの花が届いたので、昨日は一日かけて「わさびの花の三杯酢漬け」「わさびの花の出汁醤油漬け」「わさびの吟醸粕漬け」を作りました。

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↑段ボール箱にぎっしり詰められて届いたわさびの

 今年は、花穂30束、3kgとわさびの根2本を加工しました。花の醤油漬けは料理屋や蕎麦屋でも食べることができますが、三杯酢漬けはなかなかお目に掛かれません。思いっきり辛味を出したわさびの花は、甘味のある調味料で漬けた方が私の好みです。今回は、故郷岡山の養蜂場の特産「はちみつ酢」と「リンゴ酢」を使用し、本みりんと蜂蜜、雄町米の吟醸酒、瀬戸内の海塩、あごの出汁……といつもよりレベルを上げた調味料で漬け込み汁を作りました。その配合は企業秘密です(笑)。

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↑わさびの花は、これくらいの咲き加減の時が一番美味しいような気がします。

↓いわゆる「わさび漬け」も、吟醸粕を使い甘味と辛味の両方を楽しめるように漬け込みます。

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 ポイントは、「熱湯廻し掛け」「塩もみ」、「密閉時間」……。もう10年以上続けている春の手造り常備菜作業。毎年少しずつ調味料の材料、配合率などを変えて、未だ試行錯誤の途上ですが、出来上がりには満足できるレベルになってきました。
 ものの本やネットには、「数週間食べられる」と書かれていますが、保存状態によって夏場まで食べ続けることができることが分かっています。夏のそうめんや冷や麦に添えるとまた格別の辛味となります。

↓出来上がりは密閉瓶で保存します

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↑左側が三杯酢漬け、右が醤油を控えた甘酢漬け

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↑こちらは、出汁醤油を効かせた三杯酢漬け

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↑吟醸粕を使った、根と茎と花穂を漬け込んだ、いわゆる「わさび漬け」ですが、市販の物に比べると風味は一段と上だと自負しております。

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2012年12月12日 (水)

日本オマーンクラブが、オタフク会を開いたわけ

2012年12月12日
 私も創設時から会員の末席を汚している『日本オマーンクラブ』の<オタフク会>が、江東区木場のオタフク(ソース)東京本部ビル6階にあるお好み焼研修センターで開かれました。
 日本オマーンクラブは、中東のオマーン王国と何かしら縁のある人たちで構成された、「オマーンを愛する人たちの集い」です。かつてオマーンに駐在していたビジネスマンや公的な仕事でオマーンと関係の深い人たち、そしてその家族が中心になって活動をしています。私のように取材でオマーンを訪ねたことのある編集者やジャーナリスト、現在も同国との貿易に従事している人たちも会員になっています。
 それが、なぜ<オタフク会>なのかというと、実は広島のお好み焼に欠かせないオタフク・ソースの原料のひとつに、デーツ(ナツメヤシの実)があります。あの独特の自然の甘味は、オマーン産のデーツなのですね。

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↑このデーツがオタフク・ソースの原料の一部になります

 ですから、オタフク・ソース、ひいてはお好み焼とオマーンは縁が深いのです。それで今回、日本オマーンクラブが会員に呼びかけ、オタフクの全面的な協力を得て、オマーン産のデーツをお好み焼きで味わう昼食会が開かれたのです。
 会場は、普段はお好み焼屋を開店するプロ向けに、オタフクが開いているお好み焼研修センターです。窓の外には隣接する木場公園の緑が広がっている、今年新築されたばかりのビルの最上階という大変環境も設備も素敵な場所でした。

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 私は、関西風の具と生地を混ぜて焼くお好み焼よりも、広島のお好み焼を愛しているので、オタフク・ソースもよく使います。なので、今回の<オタフク会>は楽しみにしておりました。なにしろ、焼いて下さるのが、オタフクの「お好み焼課」の課長さんとお二人のスタッフの方。プロの研修も担当されているプロ中のプロなわけですからね。
 その課長さんから、興味深い話が聞けました。「お好み焼が今のようなスタイルになったのは戦後のこと、お好み焼のソースを造る前は、お多福酢という酢を造るメーカーでした。お多福造酢(おたふく・ぞうす)というわけです」。
 ですから、昼食会は、現在造られている合わせ酢を使った千枚漬けとサーモンのカルパッチョの前菜からスタート。

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 広島お好み焼の蘊蓄を聴きながら、間近でその焼き方を学びました。やはり、厚い鉄板が必須ですね。

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 参加者1人に1枚ずつのお好み焼をいただいた後は、瀬戸内の藻塩をつかった、「塩焼きそばソース」のさっぱりした焼きそばも試食。最後は、お好み焼きにも使う天かすを利用したアイスクリームのデザートに珈琲まで、至れり尽せり……

 そもそも、私が日本オマーンクラブの会員になったのは、1996年に、オマーンの観光省から招かれて、8日間中東の桃源郷(と私には思えた)を取材する機会に恵まれ、当時編集長を務めていた『サライ』にその旅の記事を書いたのがきっかけです。元々私自身がラクダ・フリークであり、『サライ』のシンボルマークもラクダだったことから、オマーン観光省の日本の窓口であったOさんが、「ラクダに乗りに行きませんか」と声をかけてくださったのです。そして、丁度オマーンの首都マスカットで開催される中東の観光国際会議に出席させていただき、それまで未知の国だったオマーンのことをつぶさに取材させていただき、私はすっかりその魅力に取り憑かれたのです。
 今でも、私は、「もし移住するなら、オマーンのマスカット、カナダのバンクーバー、ニュージーランドのクライストチャーチのうちのどこか」と思っています。

 私はこの昼食会に参加するため、ソース色で駱駝柄のネクタイを着用して行きました↓

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2012年1月 3日 (火)

名古屋駅新幹線ホームのきしめん、「上り」と「下り」で味が異なる

 名古屋駅新幹線ホームの「上り」と「下り」で、きしめんの美味しさは異なるのかどうか……この正月に改めて食べ比べてみました。
 結論から言います。「上り」と「下り」では、明らかに味やきしめん自体の食感に差があります。その違いで味の優劣を一概には決められません。「美味しい」「まずい」は好みに依るところが大きく、単純に優劣は決められないからです。
 さて、「上り」ホームのスタンドと「下り」ホームのスタンドは、実は微妙に品書きが異なります。今回私が食べ比べたのは、山菜きしめん(温かい出汁)ですが……
●「上り」ホーム  山菜・なめこきしめん 470円
●「下り」ホーム  山菜きしめん       430円
 なめこが入るか入らないかの違いはありますが、値段も40円の開きがあります。

↓まずは、「上り」ホームの山菜・なめこきしめん

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 盛りつけが「下り」よりも美しい。ネギの量も多め。油揚げは長方形です。

 ↓下が「下り」ホームの山菜きしめん

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 盛りつけの美しさは「上り」に比べて劣るものの、鰹節の量が半端ではなく、油揚げも大きめで三角形です。出汁の量もたっぷりです。

 で、私の好みで選ぶなら、やはり「下り」(写真下)ホーム。「上り」に比べると、出汁が少ししょっぱいとは思いますが、やや甘味も感じられ、きしめんにはぴったりの出汁です。値段も(なめこは入っていませんが)40円安い。きしめん自体も、食感が「上り」よりも私の好みに近いものがあるのも好感が持てます。これで、青ネギたっぷりならいうことなし!なのですが……

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2011年12月18日 (日)

やっぱり、京王プラザホテルのドーナツが一番!

 昨日、『セガンティーニ展』を観るため、西新宿の損保ジャパン東郷青児美術館を訪ねた帰り、久しぶりに京王プラザホテルのコーヒーハウス『樹林』へ。

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 京王プラザホテルは、私が上京して会社に勤め始めた1971年に開業したホテルです。開業当時は、まだ周辺に高層ビル群もなく、浄水場跡地が空き地になっていたのを思い出します。
 コミック誌の編集に携わっていた頃は、仕事上、毎日のように新宿とそれ以西に行くことが多く、何かというとこのホテルで待ち合わせをしたり、食事をしておりました。そして、出会ったのが、『樹林』のレジ脇で販売もしていた同ホテル特製のドーナツ。メニューには載っていませんでしたが、頼めば『樹林』でコーヒーと共に食べることもできました。
 以来、40年近く、私にとって理想のドーナツの最右翼が京王プラザ製。長い間、東の横綱が京王プラザなら、西の横綱は宝塚ホテルのドーナツというのが不動の存在だったのですが、ここ10年ほどは京王プラザ製のドーナツがホテルからも、新宿駅西口の京王百貨店にあった売店からも消えて、寂しい思いをしておりました。
 ここ数年のドーナツのお気に入りは、関西ならやはり宝塚ホテルのもの。東京なら、三越本店の新館地下で買えるフォートナム&メイソンだったのですが、最近、改装オープンした赤坂のキャピトル東急ホテルのドーナツが、往年の京王プラザのドーナツに近いものがあって「新発見!」でした。
 しかし、昨日、あの、私の中で幻化していた京王プラザホテルのドーナツに再会できたのです! 昔と比べると大きさが半分くらいになっていましたが(価格は1個180円、当時は200円だったかな?)、買って帰って食べた結果、一瞬にして東の横綱に返り咲きを果たしました。
 賢明なドーナツ・ファン(そんな人がいるかどうか知りませんが)ならおわかりでしょうが、私にとっての理想のドーナツは、ずばり、ハード! フワフワと柔らかなドーナツ(特にパン系)はいけません。しっかりと歯ごたえのある、敢えて言えば、ホームメイド的とでもいいましょうか……とにかく、軟弱なドーナツはいけません。ミスター・ドーナツなら「オールド・ファッション」にとどめを刺しますが、試しに京王プラザホテル製と食べ比べてみてください。その違いは歴然です。
 というわけで、昔の恋人に再会した報告でした。

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 ドーナツに欠かせないのは、美味しいコーヒー(ホットミルクもいけます!)ですが、急いで飲みたい時に重宝するのがインスタント・コーヒー。「え、インスタント?」と思われる向きもおいででしょうが、最近のインスタント・コーヒーを侮ってはいけません。インスタント・コーヒーにも「こだわり」と「高級感」志向が出てきています(価格も高級化)。中でも、今の好みは、↓ネスカフェの『香味焙煎』。挽いてから時間の経ったコーヒー豆で淹れるくらいなら、このインスタントの方がましと思える味です。

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2011年12月 1日 (木)

岡山県津山市の隠れた名物がこれです!

 昨日から、故郷津山に帰省中。
昏睡状態の父の付き添いで、一日病院にいます。お昼は、病院のすぐ近くにあるお好み焼き屋へ。津山は、最近でこそホルモンうどんが大ブームで、そこかしこに幟が立ち、食べさせる店が異常に増えています。
この店のメニューにも載っています。しかし、私の記憶に残っているのは、あくまでもお好み焼きです。大人になってからは、いわゆる「広島風」、いわゆる「大阪風」、いわゆる「東京風」……と、数え切れないお好み焼きをいただきましたが、子供の頃故郷の街で食べた、あのお好み焼きと同じモノは出会ったことがありません。強いて言えば、「広島風」に近いのですが、何かが違う。
 今日入った店は、子供の頃に通っていたお好み焼き屋さん(今はもうありません)から百数十メートルほどの場所です。「ホルモンうどん」の幟が立ってないだけでホッとします(笑)。代わりに「おでん」の幟。
 さて、「ハズレ」た時に悔しいので、あまり期待せずに頼んだ「モダン焼き」(当時はこんな言い方もなかったと思います)が、ああ、なんと、50年以上前に好んで食べていたあのお好み焼きにかなり近いのです。広島風ほどキャベツの量は多くなく、生地が厚めで食感はねっとり……かといって大阪風でもない。ソバは一旦炒めてから本体と合体させるので、ソバ自体にも味がついています。そして、なによりも、ソースに「オタフク」を使うという安易さに流れていないところに好感を覚えます。塩気の強いウスターソース仕上げ。
 これですよ、コレ! 今回、確信いたしました。確かに「津山風」のお好み焼きが存在すると! 「ホルモンうどん」の影にかくれていますが、「津山風お好み焼き」はいけます! 別に名物になって欲しいと思っているわけではありませんが、ちょっと自慢。

↓昭和の香りのする店先の風景と、店内の様子。

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↓見よ、このこってり感。黙っていてもマヨネーズ……というのは、最近のことなのか?

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2011年11月 6日 (日)

秋の味覚のひとつ、食用菊の日伊合体レシピ

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 私が食用菊を口にしたのは、大人になってからのことでした。主に東北で栽培されている食用菊は、岡山の田舎で育った私にとっては未知の食べ物だったからです。
 普段は紫色の「もってのほか」を使っているのですが、今日は近所の地産地消店で小ぶりの花で黄色のものが手に入りました。
 関東で暮らし始めてから知った食用菊、紫色のものと黄色のものがあって、山形では「もってのほか」(もって菊)、新潟では「かきのもと」(柿の下?)と呼ばれているようで、最初は、「もってのほか」という名前で興味を覚えたと記憶しております。延命菊というおめでたい名前のものは紫の菊の方でしたか……黄色のものは、阿房宮という品種(?)なのでしょうか、青森あたりで栽培が盛んと聞いていますが、関東でも栽培されているようです。

 酢の物や魚料理のツマなどいろいろな食べ方があるようですが、私が好んでいただくのは、湯通しした後に30分ほど水(できれば天然水)にさらし、水気を絞ったあと、お気に入りのバルサミコを少しかけるだけというシンプルなモノ。(そのため、紫色のもってのほかやかきのもとの方が美観を損ねなくてよいと思われます)

 これ、絶対のお勧めです。まず、秋の気分を味わえる菊の花弁のシャキシャキした食感は当然として、バルサミコ酢の美味しさを(少量で)存分に味わえるところが気に入っています。バルサミコの品質がモロに伝わる味わい方なので、高級なバルサミコほど悶絶するほどおいしくいただけます。美味しいバルサミコが手に入った時は、食用菊の出回る秋まで栓を開けず、待っているというのがここ数年の楽しみになりました。

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2011年9月25日 (日)

2011夏のかき氷<後半>

2011夏のかき氷<前半>でレポートしたときも、お店の詳細情報や、かき氷の値段など敢えて書かないままでした。今回も同じです。不親切極まりないレポートですが、写真から想像していただければ幸いです。店の名前は明記しておきますので、もしご興味があれば、ネット上の情報から検索してみて下さい。食べ比べるためと、私が小豆を偏愛しているため、宇治金時や金時にこだわっていますが、どの店も他のかき氷があるのはいうまでもありません。

 さて、そろそろ今年もかき氷のシーズンが終わります。2011夏のかき氷<前半>に続き、後半をお届けします。

 まずは、食べていないと時々夢にでてくるという(笑)、『とらや』の宇治金時です。赤坂の本店地下の茶房や、銀座の直営店二階の茶房もいいのですが、帝国ホテルの地下は、交通の便利がいい割には静かで落ち着いた雰囲気、待ち合わせにもいい店です。

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↑『とらや』帝国ホテル店の宇治金時。
 きれいな三角錐の部分全体に廻し掛けられた宇治蜜、氷の中に閉じ込められて表に姿を見せないあずき餡……その姿と、抹茶の香り、上品な甘さ……あくまでも老舗の気品といったものを感じさせます。

 東の『とらや』に対抗するのは、滋賀の高級和菓子本舗『叶匠壽庵』。新丸ビル地下に丸の内店があり、茶房が併設されています。場所柄、時間帯によってはやや落ち着きに欠けますが、同舗の菓子同様和菓子の枠に捕らわれないモダンな店内でいただいたのが下の宇治金時白玉入りです。さすがに関西のブランド、あずき餡の存在を隠す照れは見られません。ちゃんと主張しております(笑)。

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↑『叶匠壽庵』。器が素敵でした。

 東西の有名店のかき氷を紹介したからには、名古屋を忘れてはなりませぬ。8月下旬に、私の通信仲間との<B級グルメ食い倒れオフライン・ミーティング>で名古屋を訪ねた折に食べた2店のかき氷を紹介します。私のお気に入りは、名古屋・大須の『七福堂』で、名古屋を訪ねる度に立ち寄るのですが、今回は別の店を訪ねました。
 まずは、七福堂と同じく大須にある老舗の『山中羊羹舗』。おかみさんが小豆好きで、併設の茶房の名前が『あずき』。あずきへのこだわりは、宇治金時の金時が他店の倍くらいの量があり、別添えで登場します。どちらかというと、餡というより茹で小豆です。これが実に美味い。

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↑名古屋・大須『山中羊羹舗』の宇治金時。

 名古屋でもう1店。私も初めて訪れたのですが、『大須ういろう』や『青柳ういろう』ほど全国的に有名な店ではありませんが、老舗のういろう店『雀おどり總本店』の、風情ある茶房でいただいたのが、下の写真の宇治金時。手前に添えられているのは、同店の名物ういろうの切れ端(といっても、堂々たる厚みです)。この実利的なサービスにも思わず笑みがこぼれますが、この店はとにかく店員さんが温かい。その温かなサービスで、氷の冷たさが際立ちます。

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↑名古屋・栄、松坂屋本店前の『雀おどり總本店』の宇治金時。

 さて、毎年、かき氷の季節になると足が向くのが門前仲町。普段は滅多に訪ねない場所ですが、富岡八幡宮の近くにある『由はら』は天然氷のかき氷が食べられる甘味処。ここのかき氷は器が小ぶりで、氷の量が少な目……う〜ん、残念。氷が美味しいので、余計に量が少なく感じてしまいます。食感は絶品なのに……

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↑門前仲町『由はら』。

 というわけで、別の日に、八幡宮からはちょっと離れた場所にひっそりと佇む『いり江』を訪ね、宇治金時ミルク白玉(全部のせというわけです)をいただきました。ここの小豆餡はたっぷり容器の底に入っています。白玉は氷の冷たさで硬くならないように、別添えで出てきます。

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↑門前仲町『いり江』。

 そして、9月下旬の連休に、都電荒川線・西半分(王子〜早稲田)の小旅行の際に、名残のかき氷を求めて、いずれも初めての店2店を訪ねました。

 まずは、庚申塚の『和作』。巣鴨地蔵通りの喧噪からやや離れた庚申塚近くにある、いかにも門前町の茶店といった趣の同店は、丁度お彼岸ということもあって、店頭ではぼたもちが飛ぶように売れていました。そちらも興味があったのですが……

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↑庚申塚『和作』でいただいたのは、氷あずき。氷の上下に小豆餡。
↓『和作』の店構え。

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 そして、(たぶん)今年最後のかき氷となったのは、都電の鬼子母神駅から、学習院を左に見ながら目白通りを西へ。JR目白駅を通り過ぎて、数十メートル先の右側にある『志むら』。この店の2階の茶房でいただいたのが下の宇治金時。上部が火山の噴火口のようにくぼんでいて、そこにたっぷりの小豆餡。氷の下にも入っているので、結構な小豆の量でした。同行の<かき氷探検隊隊員>の女性二人は「生氷いちご」を注文。ちょっと味見をさせてもらいましたが、素晴らしい! 「生氷ピオーネ」にも惹かれるものがありましたが、苦み走った私に似合うのは、やはり宇治金時です(笑)。

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 以上、2011年かき氷レポートはこれにて終了です。

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2011年9月 4日 (日)

日本一暑い街に出動『雪くま』探検隊!

 昨年の夏、私が講師を務めた『編集技術論』の課題制作物として、『熊谷の雪くま』特集企画を提出した女子学生がいました。彼女は、熊谷在住。地元の名物を企画化して、見事なページを作りました。私は、その時に初めて『雪くま』というかき氷があることを知ったのです。
 長年、鹿児島の『白くま』をかき氷新潮流の雄として恋い焦がれていた私に、熊谷の『雪くま』という新しい存在が浮かび上がってから丸一年、やっと念願の『雪くま』退治の機会が訪れました。8月半ばの熊谷は、週初めから35度を超える暑さが続き、まさに「日本一暑い街=熊谷」の面目躍如といった趣き。
 「あついぞ!熊谷」というキャッチフレーズが、市の街興し観光事業として大々的に喧伝されている熊谷を訪ねるのは、私にとって今回が初めてのことです。

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「日本一暑い街で、『雪くま』を食べる探検隊」を急遽招集、隊長は私、隊員はわずか2名ですが(笑)。8月13日の土曜日、週半ばから38度近い気温を記録し続けている熊谷へ向けて、『雪くま』探検隊が都心を出発したのは午前9時。
 お盆の帰省ラッシュの余波を受けて、道路が混雑しており、熊谷に到着したのは午前11時半にもなっていました。

 何をもって『雪くま』と称するのかということについては、以前に書きましたので割愛。
こちらをご覧ください⇒http://bit.ly/qXQXL6

 真っ先に向かったのが、市の北部、利根川沿いにある妻沼地区。橋を渡れば、向こう岸が群馬県太田市……(妻沼を「めぬま」と読むことを今回初めて知りました)。この妻沼には、聖天山歓喜院(しょうでんざん かんぎいん)という、日本三大聖天のうちの一つに数えられる名刹があるということも、今回初めて知りました。
 途中で寄った熊谷市内の道の駅では、名物『雪くま』と並んで、『フライ』(埼玉南部、行田市にあると聞いていたお好み焼き風というか、昔の壱銭洋食のようなものが、熊谷にも!)があることを確認しました。

 まずは、その聖天山の脇にある茶店『大福茶屋さわた』で、雪くまにご対面。私はオーソドックスに宇治金時ですが、隊員の女性二人は、ことしの干支にちなんだ「うさぎちゃん」(写真下)。この店では、例年ですと熊の顔を模したかき氷を出すのですが、今年はうさぎ顔。

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 下は、私が食べた宇治金時。両方とも、525円也。

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 下は、『さわた』の外観。門前町として栄えていた往時を偲ばせる佇まいです。

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 斜め前には、「ほうじ茶あずき」の雪くまで有名な、『茶の西田園』があります。私たちも、西田園の店内には入ったのですが、客の列が長くて、今回は偵察のみ。土曜日の昼過ぎですからね、次から次へと『雪くま』詣での人がやってきます。門前はこうして賑わっているのですが、聖天山へ参詣する人がほとんどいないのが気になります。

 私たち雪くま探検隊は、信心深い隊員ばかりですので、最初の雪くまを仕留めた後で、ちゃんとお参りをしてきました。この聖天山、聞きしに勝る(聞いてなかったけど)由緒あるお寺のようで、なんでも「埼玉の日光」!と呼ばれるほど建物の装飾が素晴らしいとか。文字通り脇から垣間見たのですが、確かに「埼玉の日光」でした。

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 下の山門(貴惣門、国指定重要文化財)は特に凄い。この屋根の様式は、いったい何というのか、大きさといい、その特徴的な姿といい、見事なものです。

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 仁王門の仁王像も素晴らしい!↓

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 とにかく至る所に施された彫刻が見事↓

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 聖天山境内の茶店にも『雪くま』の幟がはためいております。

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 この茶店の前にある、境内の休憩所に不思議な注意書きがあります。これは、いったいどういう意味なのか??↓

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 そして、聖天山の橫の入り口付近にある石灯籠には、かくれんぼをする鬼の姿……こんな灯籠、初めて見ました。↓

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↓反対側から見ると……

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 さて、かき氷ばかりではお腹がぐるぐるなので、もうひとつの熊谷名物だという「フライ」を求めて市内をぐるぐる。お盆で、いくつかの店がお休みの中、妻沼聖天山からほど近い住宅街にある『ばんばん』へ。道路脇の小さな店はクーラーもなくて、それはそれで風情というものだと覚悟して入店したら、同じ経営者の隣のスナック『イレブン』へ案内されました。客は私たちだけ。真っ昼間だというのに、店内は暗闇。人のいいマスターの話を楽しく聞きながら待つことしばし、登場した「フライ」がこれです!↓

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 クレープ状に焼かれたソース味の小麦粉生地の上に焼そば。添えられた紅ショウガ……うむ、これはいにしえに「壱銭洋食」と呼ばれた、お好み焼きの前身というか、デチューン版? 店によって多少の違いはあるようですが、B級を絵に描いたような食べ物でした。これを、ドアの内側だけ昭和の時代が続いているような暗い店内のソファに腰掛けて食べるという貴重な体験をいたしました。熊谷は侮れないぞ!

 さて、何軒か雪くまの偵察はしても、食べるのが1店だけでは熊谷まで出かけた甲斐がありません。熊谷駅近くの駐車場に車を停め、その日開かれる花火大会の見物客が増え始めた駅前商店街を散策。駅の隣のビルにあるレストラン喫茶『珈水亭』で、ヌーボー系の雪くまをいただくことにしました。
↓『雪くま探検隊』のたった二人の隊員です。

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『雪くま探検隊』は、通常は『かき氷探検隊』と称して、主に東京都内の下町に出没。隊長が、ひとりで何軒かのかき氷を食べに行ったことに反発したこの二人の隊員は、ある日、隊長の入ったことのない谷中『ひみつ堂』へ突撃した模様です。

 今年の『かき氷探検隊』の活動は間もなく収束の季節を迎えますが、この夏のかき氷レポート後半の部はいずれまた近いうちに……

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