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2016年11月14日 (月)

知らなかったメキシコの巨匠   マヌエル・アルバレス・ブラボ

 大変お恥ずかしい話ですが、大学時代にスペイン語を専攻し、今も細々とスペイン語の勉強を続けている私です。スペインや中南米の文化、芸術には普通の日本人よりは多少興味もあり知識もあると自負してきました。しかし、一昨日までメキシコの20世紀を代表する写真家アルバレス・ブラボについては、全く何も知らなかったことを、今、とても恥じています。
 名古屋市美術館で開かれている『アルバレス・ブラボ写真展〜メキシコ、静かなる光と時』を観てきました。

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↑名古屋市美術館エントランス

 アルバレス・ブラボ(Manuel Álvarez Bravo 1902〜2002)は、若き日にメキシコ革命の渦中にいたことも含めて、まさに20世紀の100年を生き、数多くの傑作を残した偉大な写真家であることを、今更ながら知ることができました。
 今回展示されていた200点近い作品(当然のことながら全てモノクローム)の中には、強く惹かれる作品や印象的な作品が数多くありましたが、私はその作品のひとつひとつよりも、アルバレス・ブラボの視点の多様性と独自性に感銘を受けました。全くの素人写真で写真を撮ることが好きな私には、不遜な言い方ですが、とても共感できる視点を感じました。彼のように撮れないのは重々承知でいうと、そこにいたら私も同じ視点で写真を撮ろうとしたのではないかと思ったりしました。「こんな写真が撮りたい」という気持ちは、私だけでなく写真好きの人ならだれでも思うものですが、そのイメージを印画紙に定着させるまでの感性と技術という点で、アルバレス・ブラボは類い希な才能を持っていたのだと思います。
 写されたものの中には、極めて非日常的なものもありますが、ほとんどは誰でもがそこに行けば見られるような日常的な光景を、独自の視点で切り取った作品にアルバレス・ブラボの真髄があるように感じられました。

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↑同展のパンフレットより

 しかし、今までこの写真家のことを何ひとつ知らなかったこと、ほんとうに恥ずかしい。メキシコ革命下で起こった壁画運動の、リベラ、シケイロス、オロスコ……といった画家やその作品については多少知っていたのに……それでも、今アルバレス・ブラボの作品に接することができたことは幸せでした。
 マヌエル・アルバレス・ブラボについては下記のホームページに詳しい解説があります。

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