佐平次がこれほど似合う人も珍しい
2011年08月29日 人形町・日本橋社会教育会館
三遊亭兼好独演会 その24
人形町噺し問屋
三遊亭兼好 あいさつ
前座・山遊亭くま八『千早ふる』
三遊亭兼好 『紙入れ』
<仲入り>
伊藤夢葉 マジック
三遊亭兼好 『居残り佐平次』
けっこう表情豊かというイメージのある兼好さんですが、意外と、思い浮かぶ表情は多くないのです。噺が巧みで、その愛嬌のある表情や仕草から、マイナスのイメージがないので、表情が豊かに見えるのかもしれません。
その決して多くない表情の変化ですが、それがピタリとはまった噺の時には威力が爆発します。そのいい例が、この日の『居残り佐平次』でした。この噺を、まるで自分のために作られた噺のように見せてしまえる力が兼好さんの持ち味。
本音がどこにあるか分からないけれど、表面上は異様に明るくて憎めない……という主人公の名前は、居残り兼好か!と思わせるほど違和感のない噺が聴けました。
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